こんにちは。めいです。
きょうは、いまさら読書をお送りします( ・`ω・´)
「いまさら読書って何?」という方は、こちらの初回の記事をご覧ください(●´ω`●)↓
きょう取り上げるのはこちら↓
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』です。
めいによるうろ覚え解説『ライ麦畑でつかまえて』
それでは、うろ覚え解説からいってみましょう。
- 作者はサリンジャー
- 重大犯罪の犯人がよく読んでる本
以上です(・ω・)
二つ目に関してはちょっと精査が必要ですね(; ・`ω・´)
この文言だけだとやばい本だと先入観を持たれてしまいそうなので、今回はこの点についてきちんと調べてみました。
感想
それでは、正確なあらすじと気になったことをまとめた後、感想を書いていきましょう( ・`ω・´)
先ほどの重大犯罪の犯人がよく読んでる本かどうかも調べてみました(;´∀`)
正確なあらすじ
3校目の高校を退学になったホールデン・コールフィールドは、寮を飛び出し、街へ出た。
「インチキ野郎」ばかりの世界で疎外感と孤独を抱えた青年は、一体どこに向かうのか?
気になったこと:本当に重大犯罪の犯人が読んでた?
この点については正確に記しておく必要があると思ったので、できるだけ調べてみました(;´∀`)
把握できた範囲では、マーク・チャップマン、ジョン・ヒンクリー、ロバート・バルドの3人が読んでいたとして有名なようですね。
こちらのページの情報を参考にしました↓
この3人は、それぞれ殺人事件や殺人未遂事件を起こしています(´・ω・`)
ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンは、犯行後、警察が到着するまでこの小説を読んでいたとされています。これで衝撃の強い事件と小説が結びついて、「犯罪者が読んでる小説」というようなイメージが残ったのでしょうね(-_-;)
私自身が読んでみた感想としては、「疎外感と孤独感を少しでも感じている人にはかなり響くし、共感を覚えやすいので、そういった感情が原因となって罪を犯してしまった人が読んでいてもおかしくないな」って感じでした(・ω・)
この本そのものがやばいとか、この本を読んだことがある人がやばいなんていうことは決してないので、そこはどうかご承知おきください(; ・`ω・´)
感想①めっちゃ繊細、コールフィールド君
それでは、感想に入っていきましょう。
まず、主人公のホールデンが繊細過ぎてまじでつらそうです(´・ω・`)
物語は彼の一人称で語られますが、とにかく語り口が大げさです。
太っている人のことを「こいつは体重が1トンもある。本当だ」みたいに紹介するんですよね。
最初は「なんだこいつ?」と思うと思います(;´∀`)
しかし、読み進めていくうちに彼のこの語り口すらつらそうだと思うようになるくらい、ホールデンは繊細です(-_-;)
繊細だから、周りのものが実際の何十倍も何百倍も大きく感じられたり、重く感じられたり、醜く感じられたりするのだろうなと思いました。
ホールデンは、人一倍感受性が強く、多くの人が気にしないようなことが気になります。そして、その疑問に対して答えを求め、考え続けています。
考えた分だけ気持ちも動くので、彼の中にはたくさんの感情がたまっているのですが、彼にはそれを吐き出すすべがありません。
誰かを殴ったり、物を壊したりして気持ちを発散できればまだ良かったのかもしれませんが、彼はそういう方法を採用することはできません。
そういう方法で発散するには、彼はいろいろなことを理解し過ぎているなと思いました。
感想②強烈な疎外感と孤独
ホールデンは街に繰り出し、たくさんの人に会いに行ったり、偶然会ったりしますが、ほとんど誰ともまともに会話が成立しません(; ・`ω・´)
古い訳のほうを読んだせいなのかもしれないのですが、どうも噛み合わないんですよ( ; ˘ω˘)
また、彼の家族は、彼以外みんな優秀です。
彼が会って話す人はみんな、彼が心を寄せるようなことには興味を持ちもしません。
唯一まともで、ホールデンの理解者と思われたアントリーニ先生もどうやら望み薄なんです(;´ω`)
自分の話すことや、自分が気にしていることに誰も共感してくれないなんて耐えられませんよね(´・ω・`)?
彼が経験しているこの孤独感、疎外感、誰にも理解しようとすらしてもらえない悲しさに共鳴する人が多いのだろうなと思いました。
感想③どうなってしまったんだろう?
物語は、ホールデンが実家に帰り、妹のフィービーと束の間の平穏を過ごすシーンで終わってしまいます。
私は、その後に彼がどうなってしまったのかが本当に気になりました(; ・`ω・´)
描写から、その後、退学になったことを両親に報告したり、精神を病んで入院することになったりということが起こったと伺えますが、「まじで大丈夫?生きてる?これからも生きていける?」と気になって気になって仕方がなくなりました。
一応、この小説自体、入院してしばらくして落ち着いたホールデンが回想しているという形式で書かれているので、この小説が書かれた時点では生きているということになりますけどね(^ω^;)
ホールデンは、「子どもが崖から落ちないようにつかまえる、ライ麦畑のつかまえ役になりたい」と語ります。
この言葉には、子どもが成長していく中で、自分と同じような思いをしなくていいように守ってあげたいという思いと同時に、彼自身も誰かに守ってもらいたい、崖から落っこちたりしないようにつかまえてもらいたいという思いも込められているのだろうなと思いました。
小説の続きなんて勝手に想像するしかないのですが、彼にはどうか救いがあってほしいと思いましたし、理解者と出会ってほしいと思いました。
理解者とまで言わなくても、彼自身の中でどうにか自分の思いに折り合いをつけて、大人になっていってほしいと思いました。
おわりに
きょうは、いまさら読書として『ライ麦畑でつかまえて』をお送りしました。
先ほど引用したページにもありますように、作者であるサリンジャーを描いた映画もあります(●´ω`●)
また、『ライ麦畑でつかまえて』が登場する映画もあるようです(*゚∀゚)
気になった方は、こちらも併せて見てみてくださいね(*´ω`*)
コメント